アルツハイマーの初期症状
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「今日は何日だ」夫が、また聞いてきた。「何度目ですか。自分で確かめてください」と、私は夫に今朝の新聞を手渡した。役所への提出物がいくつかあり、その記入を終えた夫が「朝刊を持ってきてくれ」こう言うので、私は「またですか。手元にあるでしょう」と小さく叫んでしまった。このごろの夫を見ていると、六十歳にしては物忘れが酷すぎないかと感じる。日にちや時間を思い出せないのが単なる老化現象ならいいが、もしかしたらアルツハイマーの初期症状ではないかと心配もしている。年を取れば誰しも病んでいく。病まずとも身体機能は衰え、やがて寝たきりになってしまうのだが、それを少しでも遠ざけていたいのが年老いていく者の心境だ。
アルツハイマーの診断
最近の夫の物忘れがアルツハイマーによるものなら、やがて日常生活が混乱してきて、自分で食事を摂るのさえ難しくなる。入浴、トイレもだ。そうして軽い人格変化を伴いながら、抑うつ症状や幻覚、妄想に見舞われ、最後は寝たきりになる。この病気は血液中の神経伝達物質の量が減り、それで頭部へ流れていく血液に問題が起こり、脳が萎縮してしまうのか。確かな原因は不明らしいが、脳の神経細胞の老化衰退が病的に進むのがアルツハイマーだ。ゆっくり進行していく、加齢による痴呆との違いはここらしい。発症すると、五年から十年後までには死亡してしまう。その間、大変な介護となるので、老夫婦の穏やかな暮らしどころではなくなってしまう。
アルツハイマー対策
「このまま何もしないでいたら、お父さんはアルツハイマーになっちゃうかもしれない」と、娘に話をしたら、予防対策を調べてくれた。不飽和脂肪酸を多く含む魚、まぐろ・さば・ぶり・いわしなどをたくさん食べるのがいいと。それと野菜もたくさん食べること。ビタミンB、C、Eも予防には欠かせない栄養素になるそうだ。高カロリー食のひとほど症状を悪くしやすいという研究報告もあったから、粗食にしなさいと注意をされた。
アルツハイマーの症状
「少し頭が痛むな。寝不足だろうか」夫が頭痛を訴えている。脳の中で病が進んでいるのかもしれない。夫を病院に連れて行かなくては。脳の変化を診るには精神科か。まずは掛かり付けの内科医か。それとも脳神経科を探した方がいいのか。素人の私にはわかないので、私も調べてみよう。ちなみに六十五歳以下では、若年性アルツハイマーと呼ぶそうだ。